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【ブログ初心者必読】センスでなくロジックで誰でも文章は書ける(「新しい文章力の教室」レビュー)

どうも、ぱとかわいです(@patokawai0402)

てことでレビューします

読み終わった率直の感想は、
ブログだけでなく、文章を書く全ての人が手元に置いておくべき本

そしてこの本を読み終えると、
センスでなくロジック(論理)で文章を書くことができる」状態になります

  • ブログ初心者
  • 企画書で躓く会社員
  • 文章そのものが苦手

文章の書き方が分からない全ての人がこの本を読めば書けるようになる
そんな本です

「新しい文章力の教室」概要

まずは作者・唐木元さんのプロフィール

株式会社ナターシャ取締役。大学在学中よりライターとして働き始める。卒業後は事務所「テキストとアイデア」を開設、雑誌を中心に執筆・編集の現場に従事した。2004年より編集者として、ライブドア・パブリッシング、幻冬舎、KI & Company(ジーノ編集部)と3つの出版社に勤務。2008年、株式会社ナターシャに参加し、編集長として「コミックナタリー」「おやつナタリー(終了)」「ナタリーストア」を立ち上げた。

ナタリーはポップカルチャー専門のウェブメディアです

https://natalie.mu

月に3,000以上もの記事を配信しているナタリーですが、
実は記者のほとんどはライター記事の経験なしからスタートしてます

そんな新人記者たちが入社後「唐木ゼミ」で学ぶと、1日に10本も15本も記事をあげています

この本は、ナタリーの新入社員向け社内研修「唐木ゼミ」をベースにされています

なぜこの本を読んだのか?

僕の心の中

  • 「ブログ始めて1ヶ月…思った以上に書くことって難しい」
  • 「稟議書とか企画書はめちゃ書いてたから自信あったのに…」
  • 「いや、待てよ!今までテンプレートに沿って書いていただけじゃね?」

ってことで完全に自分の書く力を過信しすぎていましたw
文章マジむずい

一から勉強しなおそう!!

で調べた結果、カリスマブロガーのヒトデさんがおすすめした本がこれでした

カリスマがおすすめした本とあって、かなり有益でした

本の特徴

77ものすぐに実践できるテクニックが満載

根本部分から細かなテクニックまで、書くことに関わる人は持っておくべき1冊となります

読んだからメルカリで売ろうとならず、手元に置いておきたい本ですね

見開き2ページで1テクニックが掲載されており、非常に読みやすいです
(多分2〜3日で読めちゃいます)

多数のテクニックが掲載されていますが、
本記事では僕が学んだセンスに頼らずとも文章が向上すると感じた部分をお伝えします

初心者は「完読」される文章を目指せ

僕も含め文章苦手な人が、まず目指すべきは目標は何でしょうか?

目標がないとどこに向かって始めればよいか分からないですよね

本ではこのように定義されいます

究極の目標は「完読される文章

なぜ「完読される文章」を目指すのか?
逆のことを考えると腹落ちします

完読されない文章とは?

  • わかりづらい
  • テンポ悪い
  • 誤字脱字だらけ
  • 役に立たない
  • 長すぎる

これの逆をいけば「完読される文章」になるというわけです

目指すべき状態をはっきりと示しておくためにも、まずは完読される文章を目指します

まずは文章の構造を知れ

完読される文章を目指すはいいけど、どうするの?

まずは文章の構造を理解しましょう

文章ってどうやってできているの?

実は文章って目に見えている部分だけではないです

概念が三層構造になっています

文章の三層構造=事実」「ロジック」「言葉遣い


この三層は取り返しのつかない順序で並んでいます

イメージはこんな感じです

どれだけ言葉巧みでも、事実なく論理崩壊していては文章は成立しません

まずは事実を固めること


これ稟議書でも同じです

イメージの一番下の部分=事実」を固めます


書きたいこと(パーツ)を揃えます
そして、事実を集めてトピック化します


うまく揃えられない人は、5W1H」に沿って集めていきます

  • Who(誰が)
  • What(何を)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)

5W1Hの方法だと抜け漏れチェックに最適です

文章をロジカルに構成、これが全て

事実を固めた後はロジックを成立させる必要があります

正直、この部分が本の最も中核の部分です

「事実+ロジック」で7割文章が完成する
つまり、言いたいことが伝わる文章です

では、ロジカルに書くにはどうすればよいのか?

書き始める前に、「主眼」と「骨子」を立てる

詳しく見ていきましょう

主眼

主眼とはテーマ、言わば文章の目的

  • その文章で何を言うか
  • 何を言うための文章なのか

主眼がない文章は、「目標値のない営業活動」「目的地のない旅」と同じです

これ先日投稿した「自分の想いを言葉にする方法」と同じです

「なんて言えばいいか分からない=伝えたい想いがない」ということでした

何を書けばいいか分からないは、「何を伝える文章なのか?」がはっきりしていないってことで、
まずは定義付する必要があります

文章にはテーマを設定する必要がありますが、これも「主眼」で決まります

書き始める前に必ず行います

文章のオリジナリティは切り口に宿る、
主眼をいかに工夫して魅力的な切り口にするか、が大事です

骨子

次に「骨子」は骨組み
主眼が目的であれば、骨子は経路です

骨子=要素」「順番」「軽重の3つで構成

  • 要素=「何を」
  • 順番=「どれから」
  • 軽重=「どれぐらい」

この3つはセットで、一つが欠けると「骨子」は成立しません

なお、一番思案の時間がかかるのは「順番」です

基本構成はサビ頭8割は結論から書き出す

理由としては、
大事なことは先に言う=文章を最後まで読みたくなるからです

逆を言えば、冒頭でどういう話か分からない文章は最後まで読まれません

構造的記述

書き始める前にまず「テーマ」を決めるその後、「テーマ」のために「何を」「どれから」「どのくらい」話すかを決める。それから書き始めるのが、ロジカルな文章を書くために間違いない方法です。こうして主眼と骨子を持つことを、私は「構造的記述」と呼んでいます。

引用:「新しい文章力の教室」ページ

唐木ゼミでは、まず「構造シート」に書くことがルールになっています
いきなり書くと時間がかかるが、構造シートだと考えが整理されておりスピード持って書くことができます

では、構造シートとはどのようなものか?
実際僕がこの記事を書くときにやってみました

  1. 一番上に線を引いて、テーマ欄をつくり、そのまま空欄にしとく
  2. 箇条書きで話題列挙する
  3. 箇条書きから主眼を見定める
  4. 上欄にテーマを書き込む
  5. 左に順番をふる
  6. 紙を変えて順番通りに並べ直す
  7. アピール優先格付を右にかく(A,B,C)

左に番号振るの忘れてましたwが、最初こんな感じで

最後こんな感じになりました


自分との勝負!推敲でクオリティをひたすら上げていく

先ほども述べましたが、「事実+ロジック」で文章の7割完成してます
でも、この時点で本の1/5しか消化してませんw
大半のページを使って、残り3割「言葉遣い」にフォーカスされています

筆者曰く、

推敲が進めば進むほど、そこからクオリティを上げていく作業は高度になっていきます。40点を80点にするより80点を90点にすることは難しいし、どれだけ詰めていっても100点には至りません。わずかなブラッシュアップの道筋を、これから多くのページを割いてお話ししていくことになります。

引用:「新しい文章力の教室」49ページ

すでに言いたいことは伝わる文章にはなっていますが、ここからが自分との戦いです
完読してもらえる文章には、推敲を重ねクオリティアップを図るのみです

読み返すときに意識するポイント

視覚的に醜い文章、韻律のつたない文章は、最後まで読む気になれません。「完読」を目指すためには、意味は脳、字面は目、語呂は耳、と複数の感覚器を使って、立体的にブラッシュアップする必要があります。

引用:「新しい文章力の教室」55ページ

今まで文章さえ良ければ読まれるものだと勘違いしておりましたが、
たしかに目で見て、心の中で音読し、その中で確認するプロセスが必要のようです

文章は「意味」「字面」「語呂」の3つの見地で読み返す

重複チェック

推敲の第一歩は重複チェックから始めます

単語・文節・文型・段落とスケール単位で確認する
2連は黄色信号、3連はアウトです

構造チェック

「構造に換言して読む」とは、並みいる修飾語をかき分けて、文章の核になる主語と述語、目的語をはっきりつかみ取りながら読むということなんです。(中略)なぜ構造に還元して読む必要があるのか。それは、何も考えずにつらつら書き進めていると、主語と述語のかみ合わせがズレてしまうことがあるからです。

引用:「新しい文章力の教室」68ページ

読点で区切る

読点は意味の切れ目の明示記号

本来的は用法でなくても、視覚的な区切りとしても役立てます

見た目

漢字とかなのバランスに注意する

本来の意味から離れた感じはかなに開く

このようなポイントを意識して読み返していきます

その他テクニック7選(47から厳選)

この時点でも本の2/5終えたぐらいですw

さらに「言葉遣い」の部分を、より明快に、スムーズに、読んでもらうためのテクニックが満載です
手元に置きたい本の意味がお分かりいただけたでしょうか?

以下は僕がためになったなぁと思った箇所です
是非、手にとって読んでみてください

  1. 伝聞表現は腰を弱くする
  2. 係り受けの距離を近づける
  3. 受動と能動をはっきり
  4. 列挙の「と」「や」の置き方
  5. 「らしさ」「ならでは」には客観的根拠を添える
  6. 文語一語目の読点はアホっぽい
  7. 便利な「こと」「もの」は減らす

まとめ

初のレビューでしたが、読んだだけでなく頭の中の考えがまとまりますね
今後も読んだ本を紹介していきたいと思います

ナタリー式トレーニングの「新しい文章力の教室」のまとめは以下のとおりです

・究極の目標は「完読させる文章
・文章の構造を理解する
  =文章には見えない部分がある(事実・ロジック・言葉遣いの三層で成り立っている)
・ロジカルに文章を構成する
  =主眼と骨子構造シートを活用する
・推敲により「言葉遣い」のクオリティをあげる
  =「意味」「字面」「語呂」を意識する

まだまだ読み終わっただけなので、これからしっかりトレーニングしたいと思います

それでは