

そんなキャリアに悩むサラリーマンに向けて書いています。
終身雇用は崩壊し、大企業も成果主義へシフト。
多くのサラリーマンが自身のキャリアに不安を抱えているのではないでしょうか。

そんな状況を打破する方法があります。
「いつでも転職できる」状態にする。
本記事を読めば、キャリアの悩みはすぐに解決します。
ぜひご覧ください。
『転職の思考法』の概要
本書の著者である北野唯我さんをご紹介します。
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- 1987年神戸生まれ
- 神戸大学卒業後、博報堂へ入社
- その後、ボストンコンサルティンググループへ
- 2016年ワンキャリアへ参画し、現在は同社取締役
- 著書『天才を殺す凡人』『職場の「空気」』など
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北野さん自身、大企業→外資系→ベンチャーと2度の転職を経験。
その経験から、転職には「情報ではなく、情報を見極める思考軸」が必要だと本書では語られています。
サラリーマンの誰もが抱える不安や葛藤を、ストーリー形式でめちゃくちゃわかりやすく書かれています。
[st-mybox title=”『転職の思考法』でわかること” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 転職は怖くない
- 転職できる人材なるために必要なもの
- 転職するための具体的な方法
- 楽しい仕事と楽しくない仕事
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本書を読めば、仕事やキャリアへの意識が変わること間違いなしです。
転職に悩みを抱える人だけではなく、全サラリーマン必読の一冊だと断言します。
「転職できる人材」になるためのステップは以下の3つです。
[st-mybox title=”転職できる人材への3ステップ” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”” borderwidth=”3″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” title_bordercolor=”#757575″ fontsize=”” myclass=”st-mybox-class st-title-under st-list-circle” margin=”25px 0 25px 0″]
- マーケットバリューを高める
- 伸びる市場を知る
- 自分ラベルを貼る
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詳しく解説していきます。
マーケットバリューを高める

本書の最重要キーワードがマーケットバリューです。

マーケットバリューとは
[st-mybox title=”ポイント” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 市場価値
- 世の中からみた自分の価値
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自分の市場価値を把握できていますか?
会社内の評価ではありません、社外での評価です。
[st-midasibox title=”社内で評価される項目” fontawesome=”fa-file-text-o faa-float animated” bordercolor=”#757575″ color=”” bgcolor=”#FAFAFA” borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
- 同期で1番最初に昇格した
- 社内肝煎りのプロジェクトに参加した
- 最重要得意先を担当している
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このような社内評価だけを高めていても、マーケットバリューは向上しません。
給料は「自分」という商品を会社が買う「取引」で発生します。
長いサラリーマン人生で理想のキャリアを築くには、自分を売り込む必要があります。
そのために、マーケットバリューの高い人材になることが不可欠です。
マーケットバリューの3つの軸


マーケットバリューを決めるのは3つの軸です。
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- 技術資産
- 人的資産
- 業界の生産性
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四角い箱をイメージしてください。

箱が大きくなればなるほど、マーケットバリューは高まります。
そして、箱が大きいほど給与の期待値は高くなります。
理想的なキャリアは少なくとも2つ以上が高くないといけません。
技術資産
一つ目の軸は「技術資産」です。
技術資産とは、価値のある技術をどれぐらい持っているのか?です
価値ある技術は2つの要素で決まります。
[st-mybox title=”技術資産の2大要素” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 専門性
- 経験
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少しわかりにくいので、例として僕場合は以下の通りです。
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- 専門性
=法人営業、会計知識 - 経験
=金融・食品での業界経験
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といったところでしょうか。
「専門性」「経験」ともに大事なのは、他の会社でも展開できるか?
他の会社で展開できないのであれば、技術資産とは呼べません。
そしてマーケットバリューを高めるには「経験」最優先です。
経験は汎用されにくく、ポジショニングで解決できます。
30代凡人サラリーマンであれば、なおのこと「経験」必須です。
「貴重な経験」を得られる仕事を、自ら取りに行く姿勢が重要となります。
人的資産
2つ目の軸は「人的資産」です。
いわゆる人脈です。
たとえば、転職しても自分に仕事をくれる人がいるか?
頭の中に何人も出てくる人は人的資産は豊富です。

20代・30代のうちは、人的資産はあまり重要ではありません。
しかし、40代以降になると極めて重要になります。
ビジネスの世界では優秀な人ほど、「貸し借り」で動くものです。
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人的資産は、価値を生み出すのに非常に時間がかかる
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40代以降、自分のために動いてくれる『人脈』があるかは、20・30代での働き方次第なのです。
業界生産性
最後に「業界の生産性」です。
以前も解説しましたが、年収はどの業界で働くかで大きく左右されます。
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「平均1人あたりどれほど価値を生み出しているのか」
産業ごとに給料の源泉である利益率が大きく異なるので、業界により年収水準も変わってきます。
そして、
マーケットバリューは、「業界の生産性」に最も影響を受けます。
いくら技術資産・人的資産が高くても、働く産業を間違うとマーケットバリューを高めることができません。
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働く業界だけは絶対に間違えてはいけない
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働く業界を選ぶコツは大きく2つ、
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 既に生産性の高い業界
- 今後伸びていく(既に伸びつつある)業界
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技術資産・人的資産のどちらもない人こそ、働く業界だけは間違えないことが超大事です。
マーケットバリューの高め方
マーケットバリューをどう高めていくか?
その答えはたった一つです。
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上司をみるか、マーケットをみるか
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上司の評価を気にしている人は、上司の目を気にしながら仕事をすることになります。
自由など一生手に入れることはできません。
市場を見ましょう
お客さんを見ましょう
世の中は何を求めていて、自分はどうすれば提供できるか
考え行動することで、マーケットバリューwさせることができます
伸びる市場を知る
マーケットバリューで最も大事なのが、「業界の生産性」でした。
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- 自分の会社は生産性が高いのか?
- どんな業界で働けばいいのか?
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いつでも転職できる人材になるために、「市場を知る」ことは重要です。
市場を理解して、どうキャリアを歩むか確認しましょう。
今の会社の寿命は?
このグラフをご覧ください。

「仕事のライフサイクル」と呼ばれるグラフです。
このグラフは、”仕事は生まれては消えるを繰り返す”を意味しています。
全ての仕事には賞味期限があります。
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①ニッチ
誰かが事業を始める
②スター
儲かることが知れ渡り、次から次へと参入企業が相次ぐ
③ルーティンワーク
誰でもできる仕事になり、効率化が進んでいく
④消滅
機械でできるようになり、人が担う仕事がなくなる
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①や②のフェーズであれば大丈夫ですが、③であれば賞味期限は切れつつあります。
自分の会社や業界、職種が大丈夫か一度確認してみましょう。
ピボット型キャリア


[st-mybox title=”ピボット型キャリア” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
自分の強みに軸足を残しながら、もう片足は今後強くなる部分に少しずつずらしていく
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『転職と副業のかけ算』でご紹介した”軸ずらし転職”と同じですね。
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サラリーマンは乗っている船が危ないとなったら、むしろかたくなに動こうとしなくなる。この会社にしがみつきたい!と考える。だが、それは悪手中の悪手。事態を悪化させる方法だ。
(引用:転職の思考法)
会社の賞味期限が切れる前に、
新たな強みを手にいれ、「軸となる強み」と掛け合わせていく。
僕も「会計知識」を活かして転職し、営業の強いビール会社で凌ぎを削っています。
伸びる市場の見極め方
では、伸びる市場や業界の見極め方はどうすればいいのでしょうか。
まずは、絶対にやってはいけないこと。
それは「10年前と同じサービスを同じ顧客に売り続けてる会社を選ぶこと」
時代の流れが激しい現代で、10年間ビジネスモデルを変革していない会社は黄色信号です。
以下、2つの方法で伸びる市場を見極めてください。
[st-mybox title=”マーケットを見極める方法” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 複数のベンチャーが参入し、各社が伸びている業界
強いベンチャーの戦い方は、世の中に流れに乗っている。 - 既存業界の非効率を突くロジックに着目
価値のあり・なしは長い目でみると逆転する
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僕も含めて特別な才能を持たない人にとって、
重要なのはどの場所で働いているか、いわばポジショニングなのです。
100万人が熾烈な競争をしている業界ではなく、
いずれ100万人規模になる業界に先に入っておくことが大事。
自分ラベルを貼る


自分の”やりたいこと”が分からず行動に起こせない人は多いです。
この問題についても本書では腹落ちできるレベルに落とし込んでいます。
人は2パターンに分かれる


「好きなことを仕事にしよう」
「心の底から熱中できる仕事をすべき」
ビジネス書や自己啓発本によく書かれた文言ですが、
やりたいことが分からないから困るが本音ではないでしょうか?
僕も同じです。
実は人間は大きく2つのパターンに分かれます。
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- to do(コト)に重きを置く人間
何をするか、で物事を考える。
明確な夢や目標を持っている。 - being(状態)に重きを置く人間
どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する。
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結論、99%の人はbeing型です。
「心からやりたいこと」を探し求めるのは、幻想を追い求めるのと同じ。
なくても悲観せず、「ある程度やりたい」は誰でも見つかります。これは『GRIT やり抜く力』でも同じことが語られていました。
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ラベルを貼ってみよう
最後に好きなことが見つかったら、自分の”ラベル”を貼ります。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 新規開拓の鬼
- 既存顧客ニーズ汲み取りエース
- プロジェクトのリスク掃除人
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などなど。
仮でもいいし、これからなりたいでも構いません。
ラベルを貼ることで仕事を選ぶ基準が見えてきます。
『転職の思考法』まとめ
『転職の思考法』を読み、サラリーマンの今後の活かせる部分を中心に解説してきました。
ここで再度まとめておきます。
[st-mybox title=”転職と思考法のまとめ.” fontawesome=”fa-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- ”転職できる人材になる”ことでキャリアの悩みは解決する
- 方法1:マーケットバリューを高める
「技術資産」「人的資産」「業界の生産性」 - 方法2:伸びる市場を知る
ピボット型キャリアで流れにのる - 方法3:自分ラベルを貼る
ちょっと好きを見つけて、自分のキャッチコピーを作る
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以上です。
サラリーマンが抱えるであろう悩みが、この1冊で解決できること間違いなしです。
ぜひ一度手に取ってみてください。
それでは