「キャリアアップするために何か勉強しないととなぁ…」
「いざ、自己啓発しようにも何から手をつければいいんだろう?」
「ビジネススキルの種類が多すぎて何をすればいいか分からない」
こんな悩みを抱えている方多いのではないでしょうか?

何でもいいからスキルを身につければいい!
とりあえず資格を取得しよう!
と闇雲にビジネススキルを習得しようとすると、
「サッカー選手がバットの素振り練習」のように全く異なる競技の練習をしている可能性があります
ビジネススキルは求められる役割に応じて必要なスキルが異なるため、
「どんなビジネススキルがあり、自分には何が必要なのかを知ること」が非常に大切です
この記事では、どのような種類のビジネススキルがあり、そのスキルはいつ必要になるのかが分かるよう、カテゴリー毎に分類しました
勉強しようと気持ちが高まっているのに、なかなか始め方が分からない方必見です
是非最後までご覧ください
ビジネススキルとは?
そもそもビジネススキルとは何なのでしょうか?
✔︎社会人として仕事を行う上で役に立つ技術、能力
✔︎一般的にビジネスパーソンが自らの従事する仕事において、高いパフォーマンスを発揮するために身につける技術
「仕事をする上で必要な技術」=ビジネススキル
ただし一言でビジネススキルと言っても、
語学や会計知識、交渉術から営業力・思考力のように非常に幅が広く多様なスキルがあります
そこで、ハーバード大学の経営学者ロバート・カッツが提唱した「カッツモデル」をご紹介します
- ビジネススキルと人材の関係性
- 職層の違いによって必要なスキルの比率が変化していく
以上のことが、カッツモデルでは提唱されています
非常に分かりやすく分類されています
求められるのは大きく分けて3つのビジネススキル

カッツモデルでは、大きく3つのビジネススキルに分類されています
- テクニカルスキル
- ヒューマンスキル
- コンセプチュアル
一つずつ解説していきます
テクニカルスキル
テクニカルスキル(=業務遂行能力)は、業務を遂行する上で必要となる専門的知識や技術のこと
分かりやすく言えば、与えられた業務を行う上で必要となる知識・技術・能力です
テクニカルスキルにはさらに2つに分けることができます
- 汎用スキル
- 専門スキル
では、どのようなスキルがあるか具体的にみていきましょう
汎用スキル
汎用スキルは、部署や職種に限定されず、さまざまな状況で活用できるスキル全般を指します
PCスキル
Word、Excel、PowerPoint、Outlookなど
市場理解
市場の方向性を理解し、最適な成長機会を特定する力(マーケティングの根幹)
マネジメント能力
組織を上手く運営して目的を達成するための能力
分析力
複雑なものを細かく分解して明らかにする力
文章力
読み手にとってわかりやすい言葉で表現できる能力
情報収集能力
有益な情報を素早く抜き取る力
汎用スキルは業界、会社、職種を問わず必要とされる重要スキルです
言いかえれば、部署異動や別業界転職でも武器になります
何から手をつければ良いか分からない人は、まずは汎用スキル習得から始めてみましょう
自分の将来(=キャリア)が明確でなくても、ビジネスパーソンに不可欠なスキルとなっています
専門スキル
専門スキルは、限定された領域でしか発揮できないものの、特定の現場では全員が身に付ける必要があるスキル
僕も含めて会社員は、働く業界・会社・職種のプロとして専門スキルが必要です
業界別に例を挙げてみました
食品業界
生産技術、マーケティングスキル、消費者購買分析など
不動産業界
宅地建物取引士、法律、税制、金融知識など
医薬品業界
医療知識、薬品知識、英語、高い専門知識など
業界専門スキルは不要と言う方もいます
しかし、別業界へ転職(金融→食品)した僕の経験から、専門スキルはあった方が良いと断言します
僕は営業先で運用や節税対策の話題で関係構築するなど、「お金」の知識を活かしています
別業界から転職した場合、差別化ポイントは以前の専門スキルを駆使することが近道です
次に職種で分類しました
営業
課題発見力、ヒアリング能力、コミュニケーション能力など
プログラマー
プログラミング、読解力、システム構成力など
経理
簿記、会計知識、経理処理など
同じ会社であれど、職種が異なれば求められる知識や技術は異なります
将来的に職種を変えたいなぁと考えている人は、必要なスキルを調べて習得しておきましょう
ヒューマンスキル
ヒューマンスキル(=対人関係能力)は、他者との良好な人間関係を構築し、円滑なコミュニケーションを可能とするスキル
ビジネスにおいて、人と人の関係を円滑にすることは欠かすことができないスキルです
コミュニケーション能力
人間関係を有効に維持する能力
ヒアリング能力
相手の話を正確に理解できる能力
交渉能力
人と人、グループとグループの間に立って、双方の異なる意見を争うことなく交換する能力
プレゼンテーション能力
目的やゴール、メリットや自分の意見を伝える能力
働きかける能力
部下の能力や・やる気を引き出す能力
高い向上心
自己管理を徹底し、ポジティブに自己能力を磨き続ける能力
リーダーシップ
グループや部署を先導する能力
後ほどご説明しますが、ヒューマンスキルはどの役職階級でも必須となっており、業務を遂行する上で求められるスキルだと言えます
仕事や日常生活での感度を高め、意欲的に吸収して高めることが必要です

コンセプチュアル
コンセプチュアル(=概念化能力)は、知識や情報など複雑な事象を概念化し、抽象的な考えや物事の本質を理解するためのスキル
テクニカルスキルやヒューマンスキルに比べると、イメージするのが非常に難しいスキルですね
簡単に言うと、「考える力」「最適な答えを導き出す力」「正しい、正しくないを見極める力」「論理的で独創的な力」「将来を予測したり、ビジョンを描く力」といったところでしょうか
ロジカルシンキング
物事を理論的に整理したり説明したりする能力
ラテラルシンキング
常識やこれまで当たり前とされてきた固定観念を無視し、多角的に物事を捉える考え方
クリティカルシンキング
現状の「論理の前提を疑い」、「思考の偏り」を見つけることで正しい結論を導き出す思考法
多面的視野
課題に対して複数のアプローチで検討を加えることができる能力
柔軟性
臨機応変に対応する能力
受容性
多様な価値観を受け入れられる感性
知的好奇心
新しいものを取り入れていくマインド
探求心
成果を得るまで粘り強く深掘りする能力
応用力
知識の引き出しを増やすとともに、それを課題に応じてうまく組み合わせる能力
洞察力
物事の本質を見抜く力
直感力
物事を感覚的に捉えて即応できる能力
チャレンジ精神
リスクを恐れず、果敢に挑んでいく気概
俯瞰力
置かれた立場や時と場合によって、見方を変えて全体を把握する能力
先見性
先を見通す能力の高さだけでなく、社会ニーズの変化を予想できる力
コンセプチュアルを習得すると、「ひとつの経験から多数の学びを得ることができる」「一見違う問題に思われるものに対しても共通点を見出し、解決に導くことができる」に長けた人材になれます
先天的要素(=地頭の良い人)が含まれている部分がありますが、スキルの詳細を確認することで、自分にあった能力から習得を目指すことをおすすめします
職位3段階で求められるビジネススキルは異なる

「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアル」
3つのビジネススキルがありましたが、カッツモデルでは職位(役職・マネジメント)に応じて求められるスキルの割合が異なると提言しております。
分かりやすく図にしたものが以下になります。

ローワーマネジメント
イメージとしては課長や主任クラスなどの非管理職ですね(僕もここに該当します)
現場活動へ反映させることが大きな使命です
ミドルマネジメント
支店長・工場長・部長・室長などの中間管理職が該当します
上位層の指示を下位層へつなぐ役割を担います
トップマネジメント
会長、社長、役員、本部長、支社長などの経営者、まさしくトップ層です
会社全体が円滑に業務遂行できるよう方針を定め、また責任を負うことが求められます
カッツモデルより分かったことは以下の通りです
✔︎職位があがるにつれて、テクニカルスキルからコンセプチュアルの割合が増える
✔︎どの職位でもヒューマンスキルの重要度は一定にある
どのスキルも職位が上がれば身に付くわけではないので、
現在の自分が必要なスキルは何か認識することが大切だと言えます
そしてキャリアアップを目指すのであれば、テクニカルスキル・ヒューマンスキルも押さえながらコンセプチュアルを学び向上していくことがカギになります
スキルアップするのに必要なこと

最後にスキルアップするためのアプローチ手法をお伝えします
- 資格取得
- 読書
- 研修・講演会に参加する
資格取得
TOEIC、簿記、中小企業診断士、宅建などなど、テクニカルスキルを中心に数多くの資格試験が存在します
習得したいスキルに資格試験がある場合は受験をおすすめします
具体的な目標設定ができ、モチベーション維持につながります(僕も今年は簿記にトライしてます)
読書
本には先人たちの知恵や偉大な経験がギュッと凝縮されており、非常にコスパ抜群のツールです
成功者、リーダー、学者などの教えを実践することでより習得度があがります
研修・講演会に参加する
資格試験少なめのヒューマンスキルやコンセプチュアルでも、セミナーや研修は割とあります
参加メリットは、様々な業界の情報を吸収でき、何よりモチベーションがあがります
講師からの教えだけでなく、他の参加者からの刺激が何よりも自己成長につながります
まとめ
ビジネススキルが習得するにあたり、
どんなスキルがあり、自分には何が必要なのかを知ることが非常に大切です
カッツモデルでは、以下3つのビジネススキルに分類している
- テクニカルスキル
- ヒューマンスキル
- コンセプチュアル
さらに、以下職位3段階で求められるスキルの割合が異なることも提示している
- ローワーマネジメント
- ミドルマネジメント
- トップマネジメント
スキルアップに向けては3つのアプローチ手法がおすすめ
- 資格取得
- 読書
- 研修・講演会に参加する
✔︎どのようなビジネススキルがあるのか全体像を把握し、
✔︎求められるまたは目指す役職のスキルは何かを知り、
✔︎習得に向けた最適なアプローチをとる
参考になれば幸いです
それでは